新しい街
東京スカイツリーができて町が変わり、駅の名前と路線名が変わってから2年が経った。
それまで東武伊勢佐木線といった路線名が、浅草〜東武動物公園、押上〜曳舟区間が東武スカイツリーラインと名を変えた。スカイツリーのある京成線の駅名も業平橋から東京スカイツリー駅に変わった。
人が集まるのだろうかと思ったが、今のところとても賑わっていて、いろいろなところで名前を聞くけれど、いまだに墨田区にスカイツリーという駅名はしっくりこない。
そう思っていると、東武線沿線にまた新しい街が出来て、路線名も変わった。
少し前から東武鉄道の不動産開発の新しい目玉物件「ソライエ」という名前は耳にしていたが、清水公園もソライエになるようだ。ここ数年間は月に数回乗車する東武野田線だったが、気がついたのはつい最近だった。
東武野田線は郊外の住宅地もあるが、まだまだ雑木林や田畑が残る緑豊かな郊外を走っている。各駅停車のみで、休日にのんびり窓から四季の自然を見ながら座っていけるのが気に入っている。
東武野田線の新しい路線名(東武鉄道のHPでは愛称となっている)は「アーバンパークライン」。清水公園駅前の大きな看板が並んでいる広々した原っぱがソライエ清水公園住宅地になるようだ。
以前からずいぶん広い原っぱが整然と続いていると思っていたけれど、その頃には既に新しい町の計画はたっていたのであろう。いつからか分譲中という看板が出て、今ではソライエという看板に変わった。
もう街開きのセレモニーは開催された。駅はまだ工事中だが、すぐ横にコミュニティセンターのような建物もできている。家で使う家具などをDITしたり日曜大工などするものつくり工房、子育て支援の絵本図書館、集会所と言わずにカフェと言う。新しい世代のコミュニティ作りが演出されている。
現代の環境保護に訴えるパッシブデザイン。設備の機能に頼るのではなく、自然のちからと繋がって、地域の人とも繋がって豊かな生活をするということらしい。真から機能していけば、子どもたちには良い環境なのかもしれない。
周辺の沿線や駅もみどりが多く、川も大小何本もある路線だ。ソライエもアーバンパークラインもスカイツリーラインと同様に、いつまでもしっくりこないような気がするが、のんびりとした四季折々の豊かな自然は残しておいてもらいたい。
アーバンパークラインという名称には賛否両論あるようだ。いつも利用するのは春日部駅だけれど、降りたらクレヨンしんちゃんがいて、アーバンパークラインってな〜に〜と笑っているような気がする。