yamayama_photo日記

心に残るよしなしごとを写真とともに書きとめる草ログ

花見日和と選挙

東日本大震災被災地も福島原発周辺もなかなか復興は見えてこないけれど、震災後ちょうど1ヶ月経った。時間は刻々と流れ、季節はめぐっている。
自粛ムードという中で、日本の新しい年度を彩るさくらが各地で満開を迎えつつあり、今日の日曜日は関東一円で花見日和というにふさわしい日だった。今日はたくさんのブログにさくらの写真がアップロードされるのだろうなあ。
電車に乗って車窓を見ていると新緑が生えそろっていないところに、ところどころ薄いさくら色が彩りを添えている。都会にも田園風景にも似合う花だと思う。ある地域で咲いて見所になる花もあるが、さくらは南北に長い日本列島のどこにでも咲く日本人にとってなじみのある花だ。開花宣言、前線なんて言葉はさくらだけのものだ。
今朝、近所の幼稚園では桜の下で入園式が行われていたが、やっぱり自然な風景だった。でも今年は特に、子どもたちの輝く笑顔に明るい未来を祈念したいと殊勝にも思った。
花見日和の一方、今日は震災後の混乱の中で4年に1度の統一地方選挙の前半戦が行われた。選挙活動もままならなかったこともあったかも知れない。投票率東京都知事選は最高率だったが、他は低めだったようだ。宮城、福島、岩手は延期、千葉県浦安市は県議選は行えなかったという異例の状況だった。震災後の大変な時期に選挙なんて真っ当な結果が得られるのかと懸念するが、こんな時期だからということもあるのだろうか。
結果、与党民主党はどの県でも第1党にはなれなかった。ほとんど自民党が第1党になり、民主党にとって政権交代後初の地方選でこの結果は厳しいものだ。今回の震災対応も含めて管政権への批判ではあるけれど、自民党への期待とするのはちょっと違っているような気がする。民主党が政権をとって改善しようとして簡単には変えられない金権政治やらなにやらの政治の元凶を、今まで第1党として50年以上かけて作ってきたのは自民党だから。



車窓からの風景はほんのりと美しい日本の春だったが、うまく撮れないので
母が入院する病院の前の桜並木。この日、病院でも花見をして車椅子軍団が行列した。